印刷物の制作担当として各所にヒアリングすると、手書きのメッセージを添えたパーソナルなダイレクトメール(DM)を重要視する顧客の存在が浮かび上がってきます○長年にわたって来店してくださっているお客様の傾向でもありますが、ショップから送るDMや全てのシーズンのカタログをコレクションしている方がいるとも聞きます。嬉しさが湧き上がり、身が引き締まる思いになりますね○まだ世界中の写真や動画を今ほど自由に見られなかった頃、本国チームが撮影するカタログはブランドを知ってもらうための伝達ツールとして重要な役割がありました。過去アーカイブは素晴らしいものばかり○一方の近年は、スマートフォンやパソコンを通してほとんど事足ります。印刷物のような色ブレもなく、お客様が見たいときに、見たい場所で、自由に見ることができてローコストであることもメリット○とは言え、時流としてデジタル化が進むなかでも、実はDMの制作数はほとんど減っていません○お客様一人ひとりに寄り添う販売スタッフのひと手間のおかげで、売上がついてきているという事実も忘れてはいけません。ブランド全体の動きはホームページの充実、メルマガ配信、街中のサイネージ掲出が中心ですが、時代感と相性の良い訴求方法を模索していく必要性を感じています○何に挑戦するか=ファッションの仕事に携わるということ。それを自分なりにどれだけ楽しめるかが大事だと思っています○高校の部活で画家活動をしている顧問と出会い、美しいと感じることの大切さと表現することの厳しさを学びました○美術の短大に進み国内外で芸術に触れ、こうした私自身の背景は本国のグラフィック担当者と会話における信頼感にも繋がっているように感じます。148㎜のハガキでも文字や絵がどのように配置するかにこだわっています○十代でアーティストに出会い、アートに携わったことが私の感性の源になっています。
Chika Yoshida
吉田 知可
販売促進部