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サステナビリティ04|ファッション産業と水問題

2021.04.03 UPDATE

SDGs(エスディージーズ)6に『安全な水とトイレを世界中に』という目標があります。悲しい事実ですが、ファッション産業は石油産業に次いで2番目に環境汚染に影響を与えているといわれ、この現状を打破するため急速に持続可能な社会へ舵を切っています。

 

世界保健機関(WHO)によると、安全な飲み水を手に入れることができない人は約21億人(世界人口の10人に3人)。汚染された飲み水や食べ物が原因で起こる下痢症で年間53万人のこどもが亡くなっているといいます。また安全なトイレを使えない人が45億人(同10人に6人)。地球温暖化を原因とする気候変動によって水の供給が不安定になり、さらに新型コロナのため衛生問題も影響して、安全な水とトイレはより切実な問題です。

 

Tシャツ一枚分の綿花をつくるのに必要な水の量は約2700リットル。染色や仕上げなどファッション産業は大量の水を消費していますが、昨今は「染色しない生地」や、水の使用量を抑える製法が進んでいます。ランバン コレクションでは19春夏に染色しない刺繍シャツを展開。ポール・スミスでは20秋冬に環境配慮型ウール(水の使用量が3分の1)、21春夏は水を従来の70%、薬品を60%カットしたリサイクルのオーガニックコットンのデニムを展開。こういう話題が少しずつ増えています。

 

 

 

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