RECRUIT 採用情報

社員紹介

母であり、パタンナーである。
その前例を築き上げたい。

  • 前田 千惠Chie Maeda
  • パタンナー
  • 2006年度入社

私は高校の家政科を出ているのですが、その時の先生に「服作りにはパタンナーという仕事がある。あなたに向いているんじゃない?」と言われたのが、パタンナーを目指した最初のきっかけでした。服飾専門学校を卒業して入社。販売スタッフを経て、入社時から希望していた生産仕入部 品質管理課(パタンナー)へ異動になりました。現在は主に、「ランバン オン ブルー」のドレスアイテムを担当しています。

 仕事の中心は、企画からあがってくるイメージ(平面)を立体化するために、型紙(パターン)を作成すること。1シーズンに2〜30型のパターンをひきますが、単に一人一着ではなくチーム体制で、複数の目で精査していきます。

 製品として一着が完成するまでにはいくつもの工程があります。私の部署は品質管理も兼ねているので、最初のパターン作りあがってきたサンプルの確認、量産、納品されるまでの管理も大切な仕事です。当社の品質管理は、服としての完成度はもちろん、不要なシワひとつもイエスとしないので、かなりハイレベルだと思います。より良い製品にするために、パターンをひいた人間が最後の最後まで責任を持つのも特色かもしれません。

自分のためでなく、「誰かのための服」という視点。

パターンをひく線には人それぞれ個性が現れますが、私の場合、男性の先輩や同僚からよく「女性的」「曲線的」だと言われるのです。プロにしか分からない微妙な差ですが、それは私の持ち味かなと。さらに、着用感を自分で着て確かめることができないので、社内の複数の人に着てもらい、均等に意見を吸い上げます。自分のためでなく「誰かのための服」という視点があるから「女性が見て、男性がかっこよく見える服」を作れるのではないかと思いますし、その客観性は私の強みだと思います。

 とうぜんパターンをひく基本の技術は必要ですが、企画サイドが思い描くシーズンごとの方向性を理解し、共有する力は欠かせません。パターンは、細かいディテールの部分を突き詰めようとしたら、何時間、何日間でもやっていられる。だからこそ、ブランドとして納得できるレベルに仕上げるには綿密なコミュケーションが肝心なのです。イメージが実物になっていく、すべての過程をみられることは、何年やってきても本当に楽しいものです。

決して孤独な仕事ではなくて、 チームでより上質なパターンを仕上げていくのです。

子どもがいるので、現在は時短で働いています。産休育休制度を利用したのも、この仕事を辞めるつもりはなかったから。数ヶ月のあいだ席を空けてしまうことになるのですが、周囲に嫌な空気などは皆無で、あたたかい目で見守ってくれました。母親となっても働ける職場環境には感謝していますし、それもこれも頼りがいのある先輩たちのおかげだと思っています。

 9時半から16時半という限られた時間ではありますが、仕事の質を絶対に下げたくないし、もっと色々な経験をしたいと思う気持ちは、入社して12年目になる今も変わりません。例えば、明日急にお休みをいただくという場面もあるかもしれない。時間との戦いという過酷さは確かにあります。でも、私の産休育休がきっかけと言うとおこがましいですが、先輩や同僚との情報共有は格段に増えましたし、以前より連携がスムーズになったように思います。新しく新入社員が配属されて、フレッシュな空気も吹き込みました。母親であり、パタンナーである。その両立の厳しさはあっても、私がしっかりと前例をつくって、後輩の背中をおす存在になれたら嬉しいですね。

前田 千惠
Chie Maeda

  • パタンナー

CAREER経歴

  • Paul Smith COLLECTION 大丸梅田店
  • パタンナー

DAY OFF休日

携帯ですぐに写真を撮るのに、なかなか見返す機会がなくてもったいないと思っていたんです。一念発起して、今までより少し真面目に写真を撮って、月に20枚前後を印刷してアルバムにしようと思って。誰かと会った時や、子どもが何かできるようになって成長が見えた瞬間を目に見える形でしっかりと残そうと。ちょっとした私のライフワークです。

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